子どもコース・指導方針

 子供の当日の心身の状況によって作品が変化

朝起きてから、こどもの生活がはじまりますが、朝早くから親のこごとを聞いたり叱責を受けると一日中暗い気持ちになります。
その日の状況によって描くテーマにも変化がみられます。
使用する色彩にも変化が出てまいります。
黒や紫色が出てきたり、赤が多量に使われたりすると心理的に何か変化が起きたことを示しています。
こんなことに大人たちは気づかねばなりません。原因をさぐるのに日数を要することもあります。
こんな理由で作品は返却しないことにしています。


 指導と親の口出しとのギャップ

指導上、作品作成過程で褒めたり助言をしたりしますが、親の立場から見られた場合、結果だけをみてケナされたり、叱ったり、友だちや兄弟姉妹の作品と比べてケナされたりすることがしばしばあります。
このことによって、こども自身もやる気がなくなったり、迷ったり、自信をなくすことが多いのです。
こどもの心理を理解して適切な話しをすることが大切です。
一本の線、ひとつ丸にもこどもの表現が隠されているのを理解しなくてはなりません。
絵画指導上、技術的なことよりもこのことのほうがより重要なことです。


 色あそびの理解

固定観念(例:チューリップ、ひまわり、おひさま、お人形、など)、形の決まったものしか描かないこどもがいます。
概念化した絵しか描かないこどもには、2つのタイプがあります。親や兄、姉から教えられたものを繰り返し描くこどもと、自分の知っている形を描かないと安心していられないこどもたちです。
この頑固な固定観念を思い切って打ち砕かなければ創造性の芽はでません。
そこで作り出した概念砕きが「色遊び」です。
決まった形を描くのではなく形のないイメージを色や線で描いたり、筆やクレパスだけでなく手で描いたり、スタンプをしたり、流したり、たたいたり、自由にやることで新しいイメージを発見したり、色の重なりによっておこる変化をみつけたり、美しさを発見して楽しむことです。
この色あそびを繰り返しやることによって固定観念がくだかれ新しい表現の方法を自らみいだせるのです。
繰り返し息長くやる必要があるのでお母さま方の理解を望むものです。




 テーマ

その日、こどもたちに絵を描く「テーマ」を与えて絵を描かせることが、普段多く行われているカタチです。
これだけ繰り返していると、こどもたちは、いつも与えられることを待つ受け身の状態で育てられます。
絵を描く、物を作るということは、まず第一に自ら考えて行動を起こすことです。それが上手、下手より大切なことです。
自分自身が体験したこと見たことなどのことがらをテーマとして選べるようになることが大切であり創造の精神を育てる大切なことです。
同じテーマを何回も続けて描くこどもも多くいます。その同じテーマの中に少しづつでも今まで描いたことのない違った要素を入れていく指導、助言を根気よく行うことが肝要です。
親たちの中には、せっかちにまた同じ物を描いているという叱責の言葉を不用意に言っている人が少なくありません。
せっかく積み上げている積み木を崩しているのに気づいておられないのではありませんか。
良い指導は目に見えない一見無意味に見える根気強さが必要なのです。
ご協力ください。




 粘土制作

粘土で立体物を作る作業は右脳を鍛えます。
右脳はイメージ脳と言われており、無意識のうちにイメージを脳の中に描き物事をとらえます。それは想像力や直観力が身に付きます。
その感覚を育てていくには粘土制作が重要な課題になります。頭の中にあるイメージを立体に作り上げる作業ですので右脳を鍛えます。
また、学校教育で今後、プログラミングや英語などの授業が実施されることになっています。
一部の小学校ではもう始まっているところもあります。プログラミングは聞きなれない言葉ですが学ぶには、立体(3D)の意識感覚が大切です。頭の中にあるイメージを立体に組み立てていく感覚です。
粘土制作をすることで右脳を鍛え、物事の理解を深めることにつながっていきます。




 
3才~8才の粘土作品